哲学 philosophy
「人間の誰もが世界と向き合い、自分の生の意味を顧みるときに、どうしても問わずにはいられない、最も根本的な問いを深く考え、その答えを模索しようとする知的努力のことである」
(『物語 哲学の歴史』、伊藤邦武、中公新 書、2012)
「哲学には大別して二つの問題があります。一つは世界がいかにあるかという問いであり、他はこの世界の中でわれわれはいかに生くべきかという問いであります。第一の問いは世界認識を目指しており、第二の問いはわれわれが人生の目標として追及すべき善は何であるかという、善を目ざしての問いであります。これら二つの問いに対して、哲学は、理性をもって自由に答えようといたします。」(『哲学の三つの伝統』、野田 又夫、岩波文庫、2013)
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歴史
古代ギリシャ B.C4~5
神話・悲劇→自然哲学者→ソフィスト
神が人間の野望を潰したりする
「イリアス」、「オデュッセイア」 by ホメロス
ギリシャ神話の古典
アイスキュロス、ソポクレス、エウリピデス
古代ギリシャの3大悲劇作家
ヘラクレイトス:火。
「万物は流転する」
あらゆるものは変化する
ソフィスト(智慧のある人)
口がうまいの大事
「人間は万物の尺度である」(プロタゴラス)
ソクラテス
神託:「ソクラテスに勝る知者はいない」
この神託の本当の意味は何か?
大切なこと(真・善・美)については、自分は無知であるということを知ること。
無知であることを自覚して初めて、本当の知を求めることができる。
哲学 (philosophy)
「知恵を愛し求める」(love of wisdom)
自分には足りないので、探求する(love)
客観的・絶対的な真理・善の探求
告発される
既存権益には困る考え
無知の知を自覚したうえで、われわれは何を探究すべきなのか?
ソクラテスの答え
「魂への配慮」
金銭、身体、地位、名誉・・・ではなく、魂(内面・心)のよい人間になることを考えるべきだ。
「何よりも大切なのは、ただ生きるのではなく、よく生きることだ」
「よく生きる」
世界はどうなっているのか(真理)、その世界で自分はどう生きるべきか(善)。
この知識(知恵)を追及し、それに基づいて行動する意志と能力を身につけることが、よく生きることである。
そして、この知恵は、「合理的な議論」を通じて追及される。
西洋哲学の流れ
古代ギリシャ(ソクラテス、プラトン、アリストテレス)
中世スコラ哲学(トマス・アクイナス)
キリスト教に基づく哲学
近代哲学(デカルト、ロック、カント、ヘーゲル)
近代科学、近代社会を背景にする哲学
現代哲学(ニーチェ、ハイデガー、ウィトゲンシュタイン・・・)
現象学、実存主義、構造主義、分析哲学、生の哲学